今、旧市民球場跡地利用の再考が進められています。約70年近く前、この旧市民球場
跡地の頭上およそ600mのところで、世界を殲滅しうる閃光が放たれました。すべてが
消滅しました。ただ焼けただれた石ころだけが残りました。その時から広島市民は、平和
の尊さを、平和の意味を世界に向けて叫んできました。わたしたちは、この炸裂した場所
こそ世界平和の原点と考え、ここに焼けただれた石ころを、ひとつ ひとつ積み上げるよ
うに祈りの塔を建設することを提案しています。この塔をみた子供たちが、自然に手を合
わせて平和を祈る姿を夢見ています。是非、ご賛同いただき共に夢を追いかけようではあ
趣 旨
ヒロシマピースツリー建設計画
お問い合わせ先: 石ころ会代表 槙坪 毅
(仮)事務局 732-0052 広島市東区光町1-14-2
TEL:082-263-5788 FAX:082-263-5883
2010年8月15日 広島県医師会速報 (第2092号)
8月15日は終戦記念日である。65年前、約5年間に兵隊の3分の2の230万人が戦死した。
一般市民も80万人が犠牲 になった。今、戦争を知らない60歳前後の知識人なるものが、
「徴兵制にして若者を鍛えねばならん!」などと 発言しているのを耳にすると、
私はいつも思う。彼らを並ばせ理不尽な往復ビンタをしてやり、3日間絶食の後、
自衛隊の実弾演習の中を這い回らせて、その後に再度、彼らに聞く。「徴兵制にしますか?]と。
私も戦争は知らない。しかし父親から酷い戦争だったと聴かされている。
青少年を虫けらのように消耗品にしたと。 私が当時の兵隊だったら即ジャングルの
苔にされていただろう。3人の内1人しか生き残れないというのだから。
日本は憲法9条のおかげで、65年間平和な時代を過ごした。朝鮮戦争、ベトナム戦争、
アフガン戦争、イラク戦 争に巻き込まれなくて済んだのだ。
その憲法を変えてでも、戦争の出来る国にしたいらしい。
その時は、戦争宣言 をした首相、閣僚、国会議員がまず先発隊として先陣をきる
義務を課することにしないと、あんな首相の命令で死 んでも死に切れない。
8月15日を8時15分に置き換えて考えると、9日前の原始爆弾投下の時間になる。
相生橋がTの字に見えることか ら目標ににされた。相生橋上空600メートルで
50キログラムのウラン235のうち1キログラムだけが核爆発を起こした。
それでも10万気圧、数千度の太陽の数千倍の火球が生じ、秒速440mの熱風と
閃光は3秒間も放たれ、地表温度は 6,000度までに達した。台風の1,000倍、東京大空襲の
B-29、344機の9倍相当の破壊力であった。一般市民14 万人が一瞬にして消えた。
14万人の儚い夢が、希望が、人生が消された。(ウイキペディアより)
今、原子爆弾が炸裂したほぼ真下に旧広島市民球場がある。この球場を壊して公園に
することが決まっているら しい。折鶴?広場?意味不明と思うのは私だけなのだろうか?
そこで私はひらめいた。相生橋のすぐそばという ことは、
上空には65年前に炸裂した忌まわしい場所がある。
ここに600メートルの塔を建てることで、バベルの 塔のような祈りと塔に登ってこの位置で
炸裂した原子爆弾の脅威と人類の破滅の実感を共有出来るのではないか?
この塔は、広島中から見ることができるはずであるから、目に入った人(子供たち)は
自然に手を合わせて平 和への祈りをするのではないか?
子子孫孫まで永遠に平和教育が受け継がれていけるのではないか?広島市を訪れる観光客
1,133万人(平成18年) も平和の祈りとして登るはずである。しかし、600メートルというと
東京スカイツリーと同じ規模で1,430億円も かかる。そこでウラン235の235メートルにし
約80億円なら現実味を帯びてくる。10億円づつ8年計画でもいいでは ないか?
エッフェル塔ではないが100年しても決して色あせはしない。人類の祈りの塔なのだから。